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「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法【41〜50】

芝生の近くの道路を走っている男

 

「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法

僕は教員歴10年目の中堅教師です。

いつか、仕事のやる気がなくなってしまったとき、村上春樹さんのこの本に出会いました。

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

「ブラック部活」という言葉が生まれるぐらい、昨今の学校現場も働き方について問われる時代です。

この本を読んで僕自身納得できることがたくさんありました。

 

これから紹介するのは、著書を読んで僕が大切だと思った文中の引用。そして、引用元から学校現場にどう生かすかという自分の考察です。

 

少しでも参考になる箇所があれば幸いです。

 

 

41 人生というハイウェイ

 

「人は誰であれ、永遠に勝ち続けるわけにはいかない。人生というハイウェイでは、追い越し車線だけをひたすら走り続けることはできない。しかしそれとは別に、同じ失敗を何度も繰り返すことはしたくない。ひとつの失敗から何かを学びとって、次の機会にその教訓を活かしたい。少なくともそういう生き方を続けることが能力的に許されるあいだは」

 

 ずっと勝ち続けられる人生を歩みたいと思いますが、なかなかそう上手くはいかないものです。

 もちろん時期によっては、まるで追い越し車線をガンガン抜けていく感覚の年もありますが、ずっと続くわけではありません。

 どこかで必ず失敗します。それは成長のスピードが早ければ早いほど、大きな失敗をします。

 大切なことはその失敗から何を学ぶかです。

  

 

42 休みのルール

 

「たとえ絶対的な練習量は落としても、休みは二日続けないというのが、走り込み期間における基本的ルールだ」

 

 体調が悪い、疲れた、という理由でどうしても休みが必要なときもあるでしょう。

 しかし人間というのは「言い訳の達人」でして、一度やめた習慣を取り戻すのはなかなか難しいものです。

 だからこそ、自己研鑽の休みはせいぜい一日、とにかく二日続けない、ということを目標にしてはいかがでしょうか。

 

 

43 才能のコントロール

 

「小説家にとってもっとも重要な資質は、言うまでもなく才能である。文学的才能がまったくなければ、どれだけ熱心に努力しても小説家にはなれないだろう。これは必要な資質というよりはむしろ前提条件だ。燃料がまったくなければ、どんな立派な自動車も走り出さない。しかし才能の問題点は、その量や質がほとんどの場合、持ち主にはうまくコントロールできないところにある。量が足りないからちょっと増量したいなと思っても、節約して小出しにしてできるだけ長く使おうと思っても、そう都合良くはいかない。才能というものはこちらの思惑とは関係なく、噴き出したいときに向こうから勝手に噴き出してきて、出すだけ出して枯渇したらそれで一巻の終わりである」

 

 何かを達成するのにやはり才能の壁はあります。

「あの人には敵わない…」ということもあるでしょう。

 しかし、せっかくの才能も磨くことを忘れたり、タイミングを逃したりすれば無駄に終わります。

 他人を羨むよりも、まずは自分が才能の無駄遣いをしていないか、絶えず振り返っていきましょう。

 

 

44 集中力

 

「才能の次に小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約して注ぎ込める能カ。これがなければ、大事なことは何も達成できない」

 

 仕事において集中力は大切な力です。

 ポイントは「シングルタスク」にすること、つまり一点に集中することです。

 仕事は複雑に見えて、単体の集まりです。

 あれやこれやと手を出してしまうと、結局何も手付かずになります。

 重要で緊急性の高い仕事を見極め、一つずつ確実にこなしていきましょう。

 

 

45 虫歯

 

「思うのだが、たとえ豊かな才能があったとしても、いくら頭の中に小説的アイデアが充ち満ちていたとしても、もし (たとえば)虫歯がひどく痛み続けていたら、その作家はたぶん何も書けないのではないか。集中力が、激しい痛みによって阻害されるからだ。集中力がなければ何も達成できないと言うのは、そういう意味合いにおいてである」

 

 以前、自分自身も虫歯を患ったことがありまして、とても仕事になりませんでした。

 予防に力を入れ、もし虫歯になっても初期の段階で治療をすること。

 虫歯に限らず、健康に気を遣うことは本当に大切ですね。

 

 

 

46 持続力

 

「集中力の次に必要なものは持続力だ。一日に三時間か四時間、意識を集中して執筆できたとしても、 一週間続けたら疲れ果ててしまいましたというのでは、長い作品は書けない。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には、少なくとも長編小説を書くことを志す作家には求められる」

 

 どの仕事もそうですが、学校の先生も長期戦の仕事です。

 長い期間に耐えうるメンタルと体力が不可欠になります。

 幸いにも小学校の先生は「立つ」「歩く」を繰り返すので、意外と体力はつきます。

 それでもダッシュの繰り返しでは疲れてしまいます。

 この仕事はそもそも短距離走より長距離走のイメージで仕事に取り組んだ方がいいかもしれませんね。

 

 

47 奇跡

 

「なぜなら、僕は自分が今書いている小説が、自分でも好きだからだ。この次、自分の内から出てくる小説がどんなものになるのか、それが楽しみだからだ。一人の不完全な人間として、限界を抱えた一人の作家として、矛盾だらけのぱっとしない人生の道を辿りながら、それでも未だにそういう気持ちを抱くことができるというのは、やはりひとつの達成ではないだろうか。いささか大げさかもしれないけれど『奇跡』と言ってもいいような気さえする」

 

 いろいろあるかもしれませんが、今こうしてたくさんの同僚や子どもたちと過ごせること、これは本当に奇跡と言うしかありません。

 世界には「なりたくてもなれない人」がたくさんいます。

 いかに自分が恵まれていることか。

 

 

48 僕の肉体

 

「しかし何はともあれ、これが僕の肉体である。限界と傾向を持った、僕の肉体なのだ。顔や才能と同じで、気に入らないところがあっても、ほかに持ち合わせはないから、それで乗り切っていくしかない」

 

 生まれてから今に至るまで、たくさんの敗北と劣等感を味わってきたと思います。

「もっと才能があれば…」と思うときもたくさんあります。

 でも仕方ないです。

 今の自分が持っている、自らのジェットで飛ぶしかありません。

  

 

 49 抜かれること

 

「抜かれることにはおそらく慣れていないのだろう」

 

 才能に溢れている人間は、人生において「勝ち」をたくさん経験してきました。

 それは素晴らしいことです。きっとその人ならではのたくさんの努力があったと思います。

 一方、「負ける」経験が少ないので、ほんの些細な敗北で傷ついてしまうこともあります。

 また「敗者の気持ち」にも疎くなってしまうこともあります。

「負け」も案外悪いわけではないのですね。

 

 

50 負けること

 

「それに比べると僕は、自慢するわけではないけれど、負けることにはかなり慣れている」

 

「負けグセ」がついていて、無気力になるのはよくないですが、適度な負けは人生に「悔しさ」というスパイスをもたらしますね。

 負けについて、前向きに捉えることも大切だと思います。

 

  

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