「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法【51〜60】
「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法
僕は教員歴10年目の中堅教師です。
いつか、仕事のやる気がなくなってしまったとき、村上春樹さんのこの本に出会いました。
走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
「ブラック部活」という言葉が生まれるぐらい、昨今の学校現場も働き方について問われる時代です。
この本を読んで僕自身納得できることがたくさんありました。
これから紹介するのは、著書を読んで僕が大切だと思った文中の引用。そして、引用元から学校現場にどう生かすかという自分の考察です。
少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
51 相応しいペース
「彼女たちには彼女たちに相応しいペースがあり、時間性がある。僕には僕に相応しいペースがあり時間性がある。それらはまったく異なった成り立ちのものだし、異なっていて当たり前である」
仕事のペースは各々ですので、それぞれのペースを認めてあげることが大切です。
会議など、みんなが集まる時間はどうしても各々のペースを乱すことになります。
ですので会議は最小限にし、自分の作業にじっくり取り掛かれる時間を確保しましょう。
52 免疫システム
「しかし僕は思うのだが、息長く職業的に小説を書き続けていこうと望むなら、我々はそのような危険な(ある場合には命取りにもなる)体内の毒素に対抗できる、自前の免疫システムを作り上げなくてはならない。そうすることによって、我々はより強い毒素を正しく効率よく処理できるようになる。言い換えれば、よりパワフルな物語を立ち上げられるようになる。そしてこの自己免疫システムを作り上げ、長期にわたって維持していくには、生半可ではないエネルギーが必要になる。どこかにそのエネルギーを求めなくてはならない。そして我々自身の基礎体カのほかに、そのエネルギーを求めるべき場所が存在するだろうか?」
学校の先生に限らず、仕事というは悩みや不安が付き纏うものです。
多少の災難が降り注いでも、それに耐えうるタフさを持っていなければなりません。
タフさを身につけるにはまずは体力から。
健全な肉体にこそ、強い魂が育つのだと思います。
53 健康の価値
「そして、ずいぶん平凡な見解ではあるけれど、よく言われるように、やるだけの価値のあることには、熱心にやるだけの(ある場合にはやりすぎるだけの)価値がある。真に不健康なものを扱うためには、人はできるだけ健康でなくてはならない」
人生は健康第一です。
健康に対して気を遣うこと、それはいくら遣い過ぎても構わないと思います。
54 敗退するポイント
「言うまでもなくいつかは人は負ける。肉体は時間の経過とともに否応なく滅びていく。遅かれ早かれ敗退し、消滅する。肉体が滅びれば、(まずおそらく)精神も行き場を失ってしまう。そのことはよく承知している。しかしそのポイントを一つまり僕の活力が毒素に敗退し凌駕されていくポイントを一少しでも先に延ばせればと思う」
どんなに鍛えていても、体力はどうしても衰えてしまうものです。
しかし、その衰えは本人の意識次第で先延ばしできます。
適切な運動、食事、睡眠などによって、いつまでも健康な体を維持したいものです。
55 ジブラルタル海峡
「つまりそこが僕にとってのジブラルタル海峡なのだ」
つらい、苦しい、やめたい、誰もが経験する負の気持ち。
でもそこを乗り越えた先に、また新たな成長があると信じましょう。
どんなに優れた先人たちも、自分たちと同じ苦しみは何度も味わっているのです。
56 機械
「『僕は人間ではない。一個の純粋な機械だ。機械だから、何を感じる必要もない。前に進むだけだ』そう自分に言い聞かせた。ほとんどそれだけを思って耐えた。もし自分が血も肉もある生身の人間だと考えたりしたら、苦痛のために途中であるいは潰れていたかもしれない」
考え過ぎると、かえって悩みを強くしてしまうときがあります。
ときには自分の感情を捨てて、まるで機械のように仕事をこなすことも重要です。
単純なルーティンワークも工夫することによって、頭や心の休憩になります。
57 自分で決めたルール
「もし自分で決めたルールを一度でも破ったら、この先更にたくさんのルールを破ることになるだろうし、そうなったら、このレースを完走することはおそらくむずかしくなる」
人間は「言い訳の達人」です。
たった一回ぐらいなら…という気持ちからズルズル、自分のルールを破ってしまいます。
もちろん、すべてが予定通りに行くはずもないですが、一度決めたマイルールはまず守ってみる気持ちが大切ですね。
58 終わりというもの
「終わりというのは、ただとりあえずの区切りがつくだけのことで、実際にはたいした意味はないんだという気がした。生きることと同じだ。終わりがあるから存在に意味があるのではない。存在というものの意味を便宜的に際だたせるために、あるいはまたその有限性の遠回 しの対比として、どこかの地点にとりあえずの終わりが設定されているだけなんだ、そういう気がした」
終わりというのはあくまで「ある物事のある基準」です。
仕事も人生も、終わりはありません。
たった一度の失敗で落ち込んだり、得意になって調子に乗ったりする時間も勿体ないです。
日々気持ちを新たにし、精進していきましょう。
59 リスキーを乗り越える力
「それは『リスキーなものを進んで引き受け、それをなんとか乗り越えていくだけの力が、自分の中にもまだあったんだ』という個人的な喜びであり、安堵だった」
ときには自分の力量を超えた仕事にもチャレンジしてみましょう。
もちろんそこには「失敗」や「恥」といったリスクを負いますが、乗り越えた先には、今より成長した自分となっているはずです。
60 それがたぶん人生
「あるいは結局のところ、こう言い切ってしまうしかないのかもしれない。それがたぶん人生なんだ、と。僕らはたぶんそれをただそのままそっくり、わけも経緯もなく受け入れてしまうしかないのだ、と。税金や、潮の干満や、ジョン・レノ ンの死や、ワールドカップの誤審と同じように」
自分の想像を超えた事件や事故がこれまであったように、自分の仕事にも思いがけない出来事がたくさん降り注いできます。
でもそれも人生。
しっかり受け止めて、前へ進んでいきましょう。
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