「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法【11〜20】
「疲れた、仕事をしたくない、やる気が出ない」からの脱却法
僕は教員歴10年目の中堅教師です。
いつか、仕事のやる気がなくなってしまったとき、村上春樹さんのこの本に出会いました。
走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)
「ブラック部活」という言葉が生まれるぐらい、昨今の学校現場も働き方について問われる時代です。
この本を読んで僕自身納得できることがたくさんありました。
これから紹介するのは、著書を読んで僕が大切だと思った文中の引用。そして、引用元から学校現場にどう生かすかという自分の考察です。
少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
11 勝つべき相手
「長距離走において勝つべき相手がいるとすれば、それは過去の自分自身なのだから」
どんなによい教育実践をやろうが、学級経営をしようが、必ず反省は生まれてきます。
振り返ると「あの年度はなぜあんな実践をやってしまったのだろう…」と悔やむこともあります。
そこが勝負です。誰もが経験する道です。
その反省を生かして、よりよい教育実践をまた築いていきましょう。
12 一人でいること
「僕のような年齢にさしかかった人間が、今更あらためてこんなことを書き記すのは、いささか愚かしいという気もするのだが、 事実を明確にするためにいちおうお断りしておくと、僕はどちらかというと一人でいることを好む性格である。いや、もう少し正確に表現するなら、一人でいることをそれほど苦痛としない性格である」
学校の先生は孤独な仕事です。
もちろん職員室にはたくさんの仲間が、教室にはたくさんの子どもたちが待っています。
しかし、学級経営や授業、これらの力を高めることはとても地道で孤独な作業です。
その作業が好きになれるか、耐えられるか、そこがこの仕事を続けられるターニングポイントになるかもしれません。
13 思い切って筆を置く。
「誰かと一緒に何かをするよりは、一人で黙って本を読んだり、集中して音楽を聴いていたりする方が好きだった。一人でやることならいくらでも思いつけた」
好き嫌いに関わらず、「一人でやれる力」を持っておくのは大切かもしれません。
もちろん仕事はチームワークですので、あなたの周りにはたくさんの仲間がいるでしょう。
しかし自分がこなさなければならない仕事は絶対にあるので、そこの質を上げるために、一人でやれる力は必須だと感じます。
14 沈黙の時間
「だから一日に一時間ばかり走り、そこに自分だけの沈黙の時間を確保することは、僕の精神衛生にとって重要な意味を持つ作業になった。少なくとも走っているあいだは誰とも話さなくてもいいし、誰の話を聞かなくてもいい。ただまわりの風景を眺め、自分自身を見つめていればいいのだ。それはなにものにも換えがたい貴重なひとときだった」
僕自身は一人を楽しめる人間です。
もちろん職場でたくさんの仲間とおしゃべりするのも楽しいですが、ほんの少しでも一人の時間があると助かります。
僕の場合は通勤の自転車や、トイレにこもって一人になる時間を確保しています。
自分の時間を確保するための習慣を見つけられるといいですね。
15 空白の獲得
「僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、ということかもしれない」
よく一人になって何をするのか、と聞かれることがあります。
特に理由はありません。とにかく一人になりたいのです。
もちろん、スマホをいじっていたり、マインドフルネスをやったりすることもあります。
しかしそれはあくまでオプション。基本は一人にただなりたい、というだけなのです。
16 肉体を消耗させるとき
「誰かに故のない (と少なくとも僕には思える)非難を受けたとき、あるいは当然受け入れてもらえると期待していた誰かに受け入れてもらえなかったようなとき、僕はいつもより少しだけ長い距離を走ることにしている。いつもより長い距離を走ることによって、そのぶん自分を肉体的に消耗させる。そして自分が能力に限りのある、弱い人間だということをあらためて認識する。いちばん底の部分でフィジカルに認識する。そしていつもより長い距離を走ったぶん、結果的には自分の肉体を、ほんのわずかではあるけれど強化したことになる。腹が立ったらそのぶん自分にあたればいい。悔しい思いをしたらそのぶん自分を磨けばいい。そう考えて生きてきた」
生きていれば必ず思いがけない批難を受けることがあります。
そんなときはやはりガックリきてしまうものです。
しかしそんなときこそ、運動や筋トレ、その他なんでもいいので自分を追い込みます。
追い込めばその分、自分を強化したことになります。
その自信をもって明日からまた頑張っていきましょう。
17 あらためて考える
「あとでまたあらためて考えることは、僕の特技のひとつであり、その技術は年を追って洗練されていく」
嫌なことがあったら…
いいんです。あとでまたあらためて考えましょう。
そしてそのうち忘れてしまいましょう。
18 筋肉にうめき声
「それよりは身体に現実的な負荷を与え、筋肉にうめき声を (ある場合には悲鳴を)上げさせることによって、理解度の目盛りを具体的に高めていって、ようやく『腕に落ちる』タイプである」
メンタル強化といっても、なかなか目に見えない力なので実感が湧きません。
そんなときこそフィジカルの強化です。
1日に、腕立てふせや腹筋を10回✕3セットやるだけでも、驚くほど効果があります。
19 客商売
「客商売というのはやってくる人を選り好みできない仕事である。どんな人が来ても (よほどひどい相手でもない限り)、にっこりと頭を下げ、『いらっしゃいませ』と言わなくてはならない。おかげで数多くの不思議な人々に巡り合うことになったし、思いもよらぬ奇妙な体験もした。そういう生活の中で、僕はいろんなものごとを素直に、意欲的に吸収していった。おおむねのところ僕は新しい人生の展開と、それが与えてくれる新しい刺激を、前向きに楽しんでいたと思う」
いくら孤独に慣れろ、一人が好きといっても学校の先生ならば、たくさんの人と出会うことになります。
本当に、本当にいろいろな人と出会います。
不当な扱いをされたことは何度もあります。
「確かに自分が悪かったな…」と思えるならそれでOK。
「いや、いくら何でもあれはひどい! もう忘れよう!」と思えることは流してOK。
その瞬間から学べることを吸収していきましょう。
20 全力を尽くす
「全力を尽くして取り組んで、それでうまくいかなかったならあきらめもつく。しかしもし中途半端なことをして失敗したら、あとあと悔いが残るだろう」
過去の反省は恐ろしいほどあります。
しかし今の自分がこうして仕事を続けられているのは、その瞬間にベストを尽くしていたからです。
中途半端でいい加減だったら、そもそも反省しようとする気持ちも起きません。
全力でやったからこそ本気になり、上手くいかなかった悔しさが生まれるのです。
その悔しさは大きな財産です。
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