【2021年】コロナショックがもたらす新たな学校の働き方改革とは!?【1〜10】
教員歴10年目が考えるこれからの働き方改革
僕は教員歴10年目の中堅教師です。
いつか、メンタリストDaiGoさんのYou Tubeを観ていたときに、この本に出会いました。
ブラック職場があなたを殺す(ジェフリー・フェファー著、日経BP)
「ブラック部活」という言葉が生まれるぐらい、昨今の学校現場も働き方について問われる時代です。
この本を読んで僕自身納得できることがたくさんありました。
これから紹介するのは、著書を読んで僕が大切だと思った文中の引用。そして、引用元から学校現場にどう生かすかという自分の考察です。
少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
01 もはや社会的公害だ
「残念ながら、社会的公害と呼んだ現象は、よくなるどころか深刻化する一方だ 」
小学校の社会では、水質汚染や大気汚染、悪臭などの「公害」について習います。
公害とは「人が起こした災害」です。
昨今の働く中で生まれたストレスや過労。
今や社会的公害とまで言われているのです。
人が起こした災害なら、人の手で解決しなければなりません。
働き方改革は自分たちで始めるのです。
02 メンタル面のリスク
「第一に、現在および将来の就労者は、職場環境における健康リスク要因をよく理解し、今日では身体的なけがの危険よりもメンタル面のリスクのほうがむしろ大きく、またどこにでも潜んでいることを知っておかなければならない」
学校現場を考えてみましょう。
ケガが原因で、退職したり療休に入られたりした先生を見たことありますか?
僕はありません。
正直、退職や療休に入られた先生の原因はメンタル面でした。
メンタル面のリスクはケガなんかより多いのです。
だからこそメンタル面のケアをどの先生を意識しなくてはいけません。
03 有害な職場環境のコスト
「第二に、雇用側は、自社の有害な職場環境や労働慣行から生じるコストを理解するとともに、 客観的に計測すべきである」
昨今、たくさんの学校で「先生が足りない」という状況になっています。
足りないとはいえ、仕事の分母が減るわけではありません。
今いる先生たちで仕事を振り分けるしかありません。
必然的に一人あたりの仕事量が増えます。
有害な職場環境から先生が退職や療休に追い込まれること、
それは結果、自分たちの首を締めることになるのです。
04 対策を講じる
「第三に、政府は、雇用主が引き起こした負の外部効果 (外部不経済)をまず認識し、次に計測し、そして何らかの対策を講じるべきである」
当たり前ですが、有害な職場環境という認識があるならば対策を講じるべきです。
05 働く人間を大切にしているか
「第四に、人間の持続可能性と人間の働く環境の改善を訴える社会運動のうねりを起こ し、自然や地球の持続可能性や物理的環境の安全や健康への配慮に劣らず、働く人間を大切にするよう訴えていかねばならない」
「自然を大切にしよう」「SDGzに取り組もう」「差別をなくそう」など、社会運動につながるような動きと同じく、職場環境についても今後は同じぐらい大切にするべきです。
06 幸福という言葉が飛び交う
「私たちは組織運営において日々使われる言葉を変える必要がある。幸福や満足や健康といった言葉がふだんの会話でも政策でももっと大切にされるべきだ 」
一般的な認識としては、企業なら売上、学校なら学力ファーストなのでしょうか。
または世間からの評判でしょうか。
しかし、今後の現場は先生の幸福や満足、健康などといった言葉がもっと飛び交うような職場環境に取り組まなくてはいけません。
具体的には対話を重ね、相手がどんな想いで、またどんな状況で働いているのか知ること。
先生を一生涯の仕事だと思っているのか、キャリアアップの一つだと思っているのか、保育園にお迎えがある人なのか、これらを対話することで相手の働き方について理解することができます。
07 健康な体で家路につく
「だから経営者は、日の終わりには社員が満足して健康な身体で家路につき、仕事を離れた生活を楽しめるようにしなければならない」
一日が終わったときに「今日も楽しかった!」と思いながら帰宅できれば最高です。
もちろん、仕事は嬉しいことばかりではなく、「今日はダメだった…」と思う日もあるでしょう。
しかし、嫌なことがあっても励ましてくれる仲間がいれば、その日の家路が少しラクになるのではないでしょうか。
周りのサポートが大切です。
08 職場環境のストレスとは
「職場環境のストレス要因の中でもとりわけ問題なのは、低賃金、シフト勤務、そして仕事の裁量の乏しさである」
有害な職場環境は先生のストレスの「原因」を知ることから始まります。
一体、何が原因なのか?
それは「仕事の裁量の乏しさ」です。
09 仕事の裁量とは
「仕事の裁量とは、自分の判断で仕事を進めたり、ある程度まで自分の主体性を発揮したりできるなど、「任される度合い」と言い換えることができる」
先生ならば、「自分のやりたい授業ができる」「会議に追われることなく教材研究の時間が確保される」「自分が職場に貢献している」などといった、自分の行動や時間を自分でコントロールできる実感が重要です。
逆に、学校でガチガチに展開をそろえた授業、長い会議で教材研究の時間が取れない、校務分掌で自分の活躍する場がないなど、このような職場環境は考える余地があります。
10 有能な人間
「高学歴で有能な人間ほど、ストレスフルな労働環境に対する自分の反応に愕然とし、恐慌をきたす」
偏差値の高い有名な学校を出た、スポーツで全国大会に出た、コンクールで賞を取ったなど、輝かしい勲章を手にした人がいます。
しかし、それでも退職や療休に追い込まれた先生は数多くいます。
「有能な人間だから」はあまり関係ないようです。
無料キャンペーン・読者登録について
今回の内容に少しでもぜひ共感できましたら、ぜひ読者登録お願い致します!
僕の著書の無料キャンペーンなどを案内をしています!
↓(以下のアドレスに空メールをしていただければ登録完了です!)
今回参考にした書籍もぜひご覧なってください!
↓Amazonのリンク