【2021年】コロナショックがもたらす新たな学校の働き方改革とは!?【11〜20】
教員歴10年目が考えるこれからの働き方改革
僕は教員歴10年目の中堅教師です。
いつか、メンタリストDaiGoさんのYou Tubeを観ていたときに、この本に出会いました。
ブラック職場があなたを殺す(ジェフリー・フェファー著、日経BP)
「ブラック部活」という言葉が生まれるぐらい、昨今の学校現場も働き方について問われる時代です。
この本を読んで僕自身納得できることがたくさんありました。
これから紹介するのは、著書を読んで僕が大切だと思った文中の引用。そして、引用元から学校現場にどう生かすかという自分の考察です。
2021年東京都。新型コロナウィルスの感染者が過去最大になったというニュースで新年をあけました。
我々の働き方はどうなっていくのでしょう?
少しでも参考になる箇所があれば幸いです。
11 怒鳴る威張る
「就労者の意欲と生産性にとって、そして心身の健康にとって重要なのは、労働環境であり、仕事そのものである。たとえば、怒鳴ったり威張りちらしたりする上司がいないことは必須条件だ」
過去に体育会系の部活で慣れている人もいるかもしれません。
しかし、基本的に上司の「怒鳴る威張る」といった対応は、受けた方にストレスを与えると言われています。
怒鳴る威張る以外の選択肢を持った職場環境にしていきたいものです。
12 心臓発作の確率
「平均的に1日10時間働く人の場合、8時間労働の人より心臓発作の発生率が45%高く、1日11時間働く人の場合は67%高いことがわかったという」
長時間労働がもたらすダメージについて、よく知っておかなけれればいけません。
結果を知ることによって、「こうなってはいけない」と対策ができるのです。
心臓発作は命に関わる症状です。
自分の働き方を見直していきましょう。
13 勤勉のデメリット
「結局のところ、『勤勉』を悪いという人はいない」
学校の先生は真面目で勤勉な人が多いです。
むしろ全員がそうなのではないかと思うぐらい、子どもたちのために毎日長時間働いています。
その姿は誰が見ても素晴らしいと感じるでしょう。
しかし、頑張っているその姿に「ノー」と言えないのが人間です。
その「勤勉」が深刻なダメージの引き金となっている可能性はたくさんあります。
ほどほどに手を抜くことも「イエス」と言える文化になってほしいものです。
14 まずやってみる
「ある社員が話すとおり、『やってみればなんてことはない。これまではやらなかっただけ』なのである」
以前勤めた職場では「プールカードの教師用確認印」をなくしたことがあります。
朝、子どもたちからプールカードを集め、参加・見学の確認をします。
そして、先生は確認印を押します。
忙しい朝の時間に、この確認印を約35人分押すのは意外と手間がかかります。
そこで次年度は、教師用確認印の欄を削除し実施してみました。
結果。何も問題なかったです。
人間、やったことのないことに対して恐怖を抱くものです。
それでも「やってみればなんてことない」という実例はたくさんあるのです。
15 保育施設
「アウトドア用品のパタゴニアは、標準的な労働時間を設定するとともに、職場に保育施設を用意している」
現状は難しいですが、将来的に保育施設が用意された職場になればすごく助かるでしょう。
未来の働き方として提案したいです。
16 休まないし休めない
「過重労働が常態化している職場では、従業員はたとえ病気になっても休もうとしなくなる」
「つらければ休めばいい」
このような声が挙がりそうですが、人間というのは日々の習慣や周りの雰囲気に流されてしまうものです。
特に先生は自分のクラスを受け持っている責任感から、「休むと他の先生に迷惑がかかる」と感じてしまうものです。
しかしそれではいつまで経っても症状は回復せず、逆に迷惑をかけてしまいますよ。
休むときは休む。その方が自分のためであり、職場のためでもあります。
17 つながらない権利
「オフの時間にまで仕事が侵入している事態を憂慮したフランスは、2016年に『つながらない権利』を盛り込んだ法案を可決した 」
SlackやTeamsというビジネスチャットツールが、オンラインの流れで学校現場にも導入されてきました。
いつでもどこでもつながる、というメリットは素晴らしいです。
その反面、勤務時間外や土日でも仕事の連絡が来て、オン・オフのスイッチが切り替えられないことが増えています。
「つながらない権利」を我々も大切にしましょう。
もし連絡があってもつながらない。
その方がきっと、勤務時間中も効率よく仕事をこなそうと思うはずです。
18 好調の波
「しかし最近行なわれたある調査では、短いスパンで見ると同じ人でも仕事の出来不出来に大きな波があることがわかり、しかもその変動幅は、不調なときには好調時の半分程度に落ち込んでしまうほどだという。ところが厳格な評価が絶えず行なわれる企業で は、人間のそうした波を許さず、降格や解雇が行なわれることになる」
どんな人でも好調の波はあるものです。
それは一日単位のときもあれば、一年単位のときもあります。
前年度素晴らしい学級経営をしていた先生が今年度は苦しんでいる、そんなことは当たり前なのです。
自分にも他人にも波があるということを全員が理解できるといいですね。
19 職場の生産性を高めるには
「従業員の心身の健康と幸福を重視する方針を掲げ、それによって従業員の医療費、欠勤、 労災補償を減らし、労働意欲ひいては生産性を高める選択肢である」
なぜ職場環境を良くするのか?
それは結果的に職場の生産性も上がるからです。
先生方のモチベーションが上がれば、子どもたちにも反映しますし、保護者からのクレームも少なくなります。
第一線で頑張っている先生たちを見捨ててはいけません。
20 健康を害する原因
「経営者はご存知ないのかもしれないが、飲酒、喫煙、薬物依存、過食といった健康を害する個人の行動が職場環境や仕事絡みのストレスと深い関係があることは、すでに広範な調査で確かめられている」
日々の不摂生が職場でのパフォーマンスを下げる。
確かにあるでしょう。
しかし職場でのパフォーマンスが下がっているから日々不摂生になる。
そのような現状も知らなくてなりません。
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